ほっこり川崎銘菓

外食どころか、家から出ることもままならない今、皆さまどうお過ごしでしょうか? 基本はインドア人間な私ですが、いつでも外出できると思ってするお籠りと、半ば強制的なお籠りでは、気持ちの在り方は違うものです。長引くStay Home生活のなか、ささやかなお楽しみと言えば、やっぱり食ですね。 溜まっていくストレスに立ち向かうべく用意したのは、コンビニでは買えないちょっと上質なスイーツ。私が緊急事態宣言前に購入しておいたのは、川崎を中心に店舗を構える老舗「菓子匠 末広庵」の和菓子です。本店はJR川崎駅東口から旧東海道の方へ10分程歩いたところにあるのですが、ラゾーナ川崎にも出店しているので手土産などにも重宝してます。この状況下ですから、今は店舗の方は全店休業してますが、オンラインショップは絶賛営業中です!

今回お籠り用に選んだのは、春限定の桜餅、大師祈願もなか、来福焼き、そして人気No.1の惣之助の詩の4種類です。

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お花見気分でいただいたのは桜餅。中の餡もキレイな桜色です。桜の良い香りが鼻から抜けて、ベランダから眺めたちょっと切ない今年の桜が思い浮かびます。

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大師祈願もなかは、川崎大師の鐘の形を模しています。こちら、予想を裏切らない力強い甘さです。でも、ただ甘いだけではありません。小豆を糀で発酵させて炊いているということで、うま味も感じる奥深い甘さです。粒あん好きの私としては、大粒の小豆がぎっしり詰まっているのも高ポイントでした。

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紅白パッケージにダルマのイラストが可愛らしい来福焼き。縁起の良い名前に少しテンションが上がります。しっとりもちっとした皮に、大師祈願もなかとは全く違う味わいの餡子です。この違いは、作り方だけではなく、砂糖の種類も異なるからでしょうか。来福焼きでは、最高級の阿波和三盆糖が使われていて、とても芳ばしい餡子です。こちら、ANA国際線の機内食にもなっているそう。都内にもたくさん有名な和菓子屋さんがあるなか川崎のお店が選ばれるなんて、なんだか誇らしい気持ちです。

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最後は惣之助の詩。川崎市の名産品の一つにもなっていて、末広庵一番人気の銘菓です。川崎出身の作詞家「佐藤惣之助」にちなんで作られたそう。ちなみに佐藤惣之助さんは、大正から昭和初期に活躍した方で、『すみだ川』や、通称「六甲おろし」で有名な『阪神タイガースの歌』も彼の作品だとのこと。……全然知りませんでした。

和菓子の方はと言うと、ミルク風味の餡の隠し味にホワイトチョコが使われているという、ちょっと変わり種の和菓子です。やさしい甘さでクリーミーで、小さい子供からおじいちゃんおばあちゃんまできっと好き、世代を超える味です。

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時間がある分、いつもよりゆっくりたっぷり味わいます。ささやかだけど、幸福感に包まれたひと時でございました。

まずは自分が健やかで心穏やかにいること。それが、医療に携わる方々に余計な負担をかけない、自分ができる小さな貢献の一つと思っています。医療だけでなく、スーパーやコンビニの店員さん、配達員、農家、畜産、漁業の方々…他にもたっくさんの、私たちの生活を支えてくれている人たちを思いながら、今日も喜んでお籠りライフを送るのです。


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