キモかわいい世界?

皆さん、川崎市市民ミュージアムへ行かれたことはありますか?私、川崎市民ながら今まで機会がなく…今回初めて訪れました!

川崎駅からバスで約40分……意外と近い?ここは等々力緑地の敷地内にあって、緑に囲まれたとても静かな場所。ふだん、どんどこ高層マンションが建設されている様子ばかり見ていたので、「これが同じ川崎市?」と新鮮な気持ちになりましたよ。

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お目当ては、現在開催中の企画展「こびとづかんの世界」でございます。

皆さん、覚えてるでしょうか?「こびとづかん」。今から10年ほど前に、ちょっとリアルでキモ可愛いこびとのイラストが流行りました。そのこびとを紹介した図鑑や絵本、ぬいぐるみなどの関連グッズが、子供たち中心に大流行。きっと、イラストを見れば分かるという人も多いのではないでしょうか。

私は当時すでにいい大人でしたけど、この少しグロテスクなイラストのファンだったんです。そして、そのこびとの産みの親であるイラストレーター、なばたとしたかさんの個展が今、ここ川崎市市民ミュージアムで開催されているんですねー。

ということで、チケットを片手に勇んで行ってまいりました!

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残念ながら、展示物の撮影はNG。ここでは、ミュージアム内のショップで売っていたこびとのぬいぐるみの写真を載せておきますね。

展示は、こびとづかんの表紙の原画からスタート。絵本のお話に沿ってイラストが並び、歩きながら物語をたどっていくと、いつのまにか、こびとの世界へ迷い込んでしまいます。

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ちょっと毒々しいイラストに反して、物語はハートフル。主人公の「ぼく」が図鑑を手に「こびと」を探すなかで、好奇心を育て、命の大切さを学んでいく…といった内容です。イラストの強烈な印象に引っ張られ物語自体はほぼ忘れていたのですが、結構奥が深かったのですね…。再発見です。

奥へと進み物語の世界へどっぷりと浸かっているところに、こびとのフィギュアが。そのリアルさに、思わず「見つけた!」と感動してしまいました。

展示の後半には、なばたさんの初期の作品も並び、作家の頭の中を垣間見ることができます。いずれもアクのある、独特なイラスト。ファンタジーの中に悲劇と喜劇が混在し、パラドクスとアンバランスを含んで、もう、一枚のイラストにてんこもりです。一瞬では何が描かれているのか理解できず。そして、見入ってしまう緻密な筆使いとどぎつい色使いに、心がザワつきます。

夏休みということで、親子連れもたくさん。小学校に上がる前の小さな子たちが、「なんじゃこりゃ」と目を丸くしてイラストにくぎ付けになっていたのが印象的です。なんだか、子どもと大人で、全く違った感情が沸き起こりそう。子ども達の感想を聞いてみたい!と激しく思った展示会でした。

この展示会は夏の間続くようなので、機会があれば皆さんもぜひ足を運んでみてくださいね!


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